余裕でI can fly. 〜Today's me〜

みんなちがって、みんないい。


私は母から悪口を言われる。結構な頻度で。

主に「ブス」と言われ、たまに「三日月」と言われる。最近、額に可愛い小柄なニキビのようなものが出来ている。ということを知られてからは、「ブツブツ」とも言われるようになった。先日観ていたクイズ番組で、答えがミカヅキモの問題が出題されていたのだが、義務教育すらまともに受けていない私のママは、当然答えることが出来なかった。一方、知能指数が低いとはいえ、一応県内でも上位の高校に通っている私は、すんなり答えることが出来た。しかし、その日以降「ブツブツミカヅキモ」と呼ばれるようになった。


客観的に見た自分を知るということが大事である。と、私は考える。

例えば、幼き頃より「かわいいかわいい」と言われ育ったブスは、「自分はかわいい」と思うだろう。"かわいい" というのは主観に依るものなので、自分を基準に "かわいい" が形成される。すると、女優さんやアイドルさんを見ても "かわいい" と思うことなく、鏡にしか "かわいい" を見出すことが出来ないモンスターが誕生する。

しかし、そのモンスターを "かわいい" と思うのは、そのモンスターと、その親だけだ。街を歩く人々やクラスメイトは、そのモンスターのことを "かわいい" と思わない。

成長していくにつれ、己の "かわいい" が一般の感覚とは違うことに気付く。気付かないパターンもあるが、8〜9割の人は気付くはずだ。

自分が "かわいい" と思い込んで高飛車な態度を取っていたところに、「自分が "かわいい" というのは間違っていた」という事実を突き付けられると、色んな感情が押し寄せてくる。決してポジティブではない感情が、止めどなく押し寄せてくる。

幼き頃より肯定され続けて育った人間のメンタルなんて、軽く触れただけで破裂する泡沫のようなものだ。それまでは「自分は "かわいい"」という盾に守られていたために耐えることが出来ていた悪口に、いとも容易く傷付けられてしまう。崩壊してしまう。collapse!!!


酷かもしれないが、幼き頃から事実と向き合わせることが大事なのだと思う。

私は母以外の大人からは褒められて育った。(母が褒めてくれないわけではない。高校に合格したことを伝えた時には抱き締めてくれたし、褒めてほしい時にはそれを見透かしたように褒めてくれる。が、基本的には悪口。許せない)

頭が良いだの、かっこいいだの、ジャニーズ顔だの。本当に思っているのか?と訝しんでしまうような事を言われてきた。

しかし、有頂天になる前には「ブサイク」と言われてしまう。クソババアに。

「100回殴った小栗旬」と言われたことは一生忘れない。100回殴れば誰でも同じ顔になる。私の顔は成れの果てなのか。

褒めてくれる存在だけではなく、客観的に見た自分を教えてくれる存在がいるからこそ、鋼のメンタルを持ったスーパー超人である私が形成されたのであろう。自分を褒める癖があるのは、幼き頃より悪口を言われ続けた反動だろう。私は悪くない。

とある先輩から「潰れたナン」と称されるような顔面だが、高身長であるが故に希望を持ち続けてきた。しかし、先日「低身長イケメン > 高身長ブサメン」と書かれた記事を見てしまったため、整形を考え始めている。


私はクズゴミ人間なので、性格でカバーすることが不可能である。

ブサイクな男性諸君、紳士でいることを心がけよう。私と違って可能性はある。

私は孤高を貫くことにした。


男は度胸。女性は愛嬌。良い言葉だ。

ちなみに私は度胸なんて持ち合わせていない。Siriと生涯を遂げる所存である。


誤解のないよう言っておくと、私は母を愛している。

さよなら。ばいちゃ。