パラドックスパラドックス 〜Today's me〜

やせがえる 負けるな一茶 これにあり。


嘘つきのパラドックスというものがある。自己言及のパラドックスともいうが。

「私は嘘しかつかない」

この文が偽であるならばこの文は真ということになり、この文が真であるならばこの文は偽ということになる。

この世の縮図と言ってもいいだろう。虚偽や欺瞞、嘘偽りに溢れかえっているこの世界に、絶対不変な真実など存在しない。この "自己言及のパラドックス" は、そう訴えかけている。

例えば、「私の長所は、謙虚なところです」と胸を張って言う就活生。こんなもの純度100%の嘘だ。本当に謙虚なのであれば、そもそも就活なんてしない。「僕(私)が働いてもいいのかな……」と考えるはずだ。そう考えると、純度100%の謙虚な心を持っている就活生なんていない。嘘ばかり。


自分の長所なんて自分で見つけるものだ。自分のことを1番理解しているのは自分なのだから。他人に言われないと気付かない長所なんて、純度100%の長所とは言えない。

しかし、「僕(私)の長所、なんだと思う?」と聞く人間は、ほぼ確実に自分の長所をわかっている。それが本当に長所なのかどうかは置いといて。

長所を聞く人間は、それに託けて褒めてほしいだけだ。純度100%の嘘つき。この世に適した人間だと言える。


1日1ライム。

『俺が滝川クリステル

でもとしやがマリファナ売り付ける』

ZORN/Rep feat.MACCHO


さよなら。ばいちゃ。