脈々と受け継がれし遺伝子 〜Today's me〜

我、神仏を尊びて、神仏を頼らず。



モニターに授業風景が映し出されているのを他所に、お布団を干した。

少々曇りがかっていたのだが、なんとなく晴れそうだったため、お布団を干した。

久方ぶりだ。お布団を干したのは。

お布団を干し、朝ごはんを食べながらネットサーフィンしていると、予想通り、雲が姿を消した。お天道様にSay Hello. 正解だった。お布団を干したのは。

お日様の匂いを醸し出すほど熟成しようと、私は考えた。お布団を干したのは久しぶりだったため、お日様の匂いもご無沙汰していますのです。


PCに接続したイヤホンから、ほんのわずかに教授の声が。それをかき消すように、外からは元気な子ども達の声が聞こえる。

私の家の近くに保育園があるのだ。余談だが、私の弟も通っている。

本来なら教授の声を聞いた方がいいのだろうが、天邪鬼な一面を持つ私は、スマホから流れる音楽へと耳を傾けた。

ガキの声がいいアクセントだぜ。

なんて冗談を呟きながら、モニターへ向き合う。そろそろ真面目モードに移行しなければ。


『青い薔薇を咲かせよう大作戦』が、1段階進んでいた。

これまでに1週間ほど費やしてきて、ようやく次のステップへと移行できる。待ちくたびれた。

紫の薔薇とオレンジの薔薇を植え、水をやる。愛を捧ぐのも忘れずに。


島民への挨拶やショッピングなどの日課をこなし、スマホとの睨めっこを開始する。情報収集だ。

今を生きる若者として、最先端の情報を摂取し続けることは欠かせない。自分磨きでもある。


スマホは時間を喰べる。気付いたらお昼になっていた。

セルフ家宅捜索を行うと、カップ焼きそばを発見。今日のお昼は不健康ご飯に決定。

食べた。

またベースを触る。本当に触るだけ。

麻雀してたら眠くなったため、ベッドに横たわる。マットレスだけだからちょっと身体が痛む。仕方ない。今は我慢の時。

Go to 夢の世界。


現世に戻ってくることはなかった。


さよなら。ばいちゃ。