訓読みの訓は音読み 〜Today's me〜

真実はいつも1つ。



ここ最近、夜更かしをしている。

何食わぬ顔で3時まで起きてたりするのだ。

しかし、中学までの私であればそうはいかないだろう。


そもそも中学生時代の私は夜更かしなんてしなかった。健康的な生活をしていたし、今より活発であったからか、疲れ切った状態で布団に入っていたからだ。


それでも、たまに夜更かしをする。


23時、0時、1時と時間が過ぎていくのだが、2時が近づくにつれて、恐怖心が湧き上がっていた。いわゆる丑三つ時というものに対して、漠然とした恐怖を抱いていたのだ。


ホラー映画などを好まない私だが、読み物としてのホラーは好きで、様々な怖い話をインターネットで読み耽っていた。


しかし、どれだけ怖い話を読んでも、恐怖心を克服することはかなわなかった。

それどころか、下手に恐怖体験を身近なものにしてしまったため、以前よりも更にホラーが苦手になったのだ。元も子もないとはこういう時に使う言葉なのだろう。


月日が経ち、丑三つ時を恐れていた頃の私はいない。

依然怖い話は好きだ。しかし、あの頃ほど怖がることはなくなった。成長したのだ。

「怖い」と思うことはあれど、数分もすれば恐怖心はなくなる。

本当か嘘かを見抜く力が育まれ、創作物として捉えることが出来るようになった。

創作物かどうかなんてのは関係ない。今の私からすれば、「本当にあった怖い話」ですら創作物である。


丑三つ時を克服した今思う。

"怖いもの" というのは、減ることも増えることもしない。

成長し、心霊的なものへの恐怖が薄らいだ代わりに、人間へ恐れを抱くようになった。

本当に怖いのは今を生きる人間なのだ。



さよなら。ばいちゃ。